令和5年12月7日
「我が国を取り巻く経済環境の変化と財政金融政策」
講師
明治学院大学客員教授 前スイス駐箚特命全権大使/元内閣官房参与 本田悦朗氏
衆議院議員/日本医科大学特任教授 松本 尚氏
目次
関連著書
ネオアベノミクスの論点
デフレ脱却へーー これから劇的に変わる 日本経済の必読書。 デフレの原因から脱却への道筋、未来予測まで。 政権ブレーンが分かりやすく解説。 第一章 これがアベノミクスの真髄だ 第二章 なぜ日本はデフレ国家になったか 第三章 アベノミクス批判に応える 第四章 私が見てきた社会主義経済 第五章 豊かな社会を目指して <あらすじ> なぜ日本だけが戦後の世界で唯一、これだけ長い間デフレに悩まされてきたのか。 デフレとは、物価と賃金が下落し続ける状態である。デフレは日本を窮地に追い 詰めたが、アベノミクスは三本の矢をもってこのデフレからの脱却を進めている。 第一章では、アベノミクスの核となる第一の矢について説明する。第一の矢 とはつまり、2%のインフレターゲットを設定することで金融緩和によってイン フレ期待を作る試みである。第一の矢「金融政策によるデフレ脱却戦略」が第二 の矢「機動的な財政政策」や第三の矢「民間投資を喚起する成長戦略」の前提と なることを第一章で明らかにする。 第二章ではなぜ日本がデフレ国家になったのか、その原因を探る。日銀の間違った 金融政策が日本経済を苦しめた経緯を解説する。 第三章ではアベノミクスに向けられた様々な批判を取り上げる。 第四章では筆者がソ連や東欧で実際に見聞きした計画経済の実態を描き、通貨の 働きについて考える。 第五章ではアベノミクスが目指す経済と、それを実現するための今後の課題に ついて第三の矢の成長戦略を中心に解き明かす。 アベノミクスが日本の歴史・伝統・文化に深く根差した環境の下で、努力・創意・ 工夫が正当に報われる真っ当な経済を目指していることを示したい。 著者について 内閣官房参与。静岡県立大学国際関係学部教授。1955年和歌山県生まれ。東京大学法学部卒。大蔵省(現・財務省)で関税企画官や理財局国有財産第二課長を務める一方、外務省への出向期間も長く、在ソビエト連邦日本大使館二等書記官、世界銀行金融スペシャリスト、在ニューヨーク日本総領事館領事財務部長、在アメリカ合衆国に本大使館公使などを歴任。外務省欧州局審議官、欧州復興開発銀行(EBRD)日本代表理事、財務省官房政策評価審議官などを経て現職。